Works — リフォーム/原状回復
見積りは、その日のうちに。
B社の原状回復リフォームで、見積作成を1件2時間から25分にした話。
| 業種 | リフォーム業(原状回復・賃貸オーナー向け工事が中心) |
|---|---|
| 規模 | 従業員20名規模 |
| エリア | 首都圏 |
| ご相談時の状況 | 受注は取れているが、見積作成が特定の社員に集中し、返答までに数日かかっていた |
| ご利用サービス | DX・AI導入支援(スタンダードプラン) |
※ ご要望により社名は伏せています。数値は実測値です。
Issue
課題 ── 見積が出るまでの数日が、そのまま失注になっていた
原状回復の仕事は、スピードで決まります。管理会社から連絡が来て、現地を見て、見積を出す。この一連が早い会社に、次の依頼が来ます。
B社の場合、現地調査そのものは問題ありませんでした。詰まっていたのは、そのあとです。
現場で撮った写真とメモをもとに、事務所に戻ってから見積を作る。1件あたりおおよそ2時間。しかもこれができるのは実質1名で、その方が現場に出ている日は、見積が翌日以降に回ります。結果として、提出まで2〜3日かかっていました。
「うちが見積を出す頃には、もう他所で決まっていた。そういうことが年に何件もありました」
数字にすると、原因ははっきりしていました。実測したところ、2時間のうち約70分が「単価を思い出して、電卓で計算する」時間だったのです。判断そのものではなく、探して・計算する作業に、時間の大半が使われていました。
Approach
やったこと
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過去の発注書から、単価辞書を作った
まずAIの話は一切しませんでした。過去の実案件の発注書を集め、クロス・クッションフロア・巾木・クリーニングといった頻出項目の単価を洗い出し、1枚の表にまとめました。これがなければ、AIを入れても精度は出ません。
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写真とメモから概算を起こす流れを作った
現場で撮った写真と、一言メモ(「洋室6帖・全面クロス張替」程度)を入れると、単価辞書と突き合わせて明細の下書きが出る仕組みを作りました。ゼロから作るのではなく、出てきた下書きを直す作業に変えたわけです。
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「AIに任せない範囲」を先に決めた
単価表にない付帯工事や、現場判断が要る項目は、AIに金額を出させません。「参考推定」として分けて表示し、必ず人が入れる。ここを曖昧にすると、間違った金額が紛れ込みます。境界線を先に引いたのが、いちばん効きました。
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実案件で3週間、横について回した
作って渡して終わりにはしません。実際の案件で一緒に回し、手が止まる箇所を潰しました。3週間で、担当者が一人で完結できる状態になりました。
Result
結果
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 見積作成時間(1件) | 約120分 | 約25分 |
| 提出までの日数 | 2〜3日 | 当日 |
| 作成できる担当者 | 実質1名 | 3名 |
| 受注率 | 基準値 | +12ポイント |
効いたのは、AIそのものではありませんでした
いちばん効いたのは、過去の発注書から単価辞書を作った Step 01 です。ここが整っていれば、AIは「探して計算する」作業を肩代わりできます。逆にここが曖昧なままAIを入れても、それらしい数字が出てくるだけで、結局人が全部やり直すことになります。順番を間違えないことが、すべてでした。
Voice
「現地を見たその足で見積を出せるようになって、管理会社さんからの連絡が明らかに増えました。
魔法みたいなことは何もしていなくて、うちの単価を全部書き出しただけなんですけどね」
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